FV-finductorは、画像入力およびパタンサーチを実行する小型画像処理モジュールと、その装置に対し外部から設定と評価を行うPC用ソフトウェアで構成された製品です。形状検査、傷検査、個数検査などを簡単・高性能・低コストで実現します。
FV-finductor の特長
●小型モジュールFV100はW55×H106×D158oとコンパクト筐体(ファンレス構造)
●小型モジュールFV100とPCはLANケーブルで接続するだけ
●キャプチャ・ボード組込みなど面倒な準備は不要、接続はノートPCでもO.K.
●回転や背景にロバストな、優れた幾何学情報サーチを搭載
●サーチ実行部が分離されているので処理速度はPC性能によらず一定
●パラメータ設定やサーチ実行指示はソケット通信によるコマンド制御
●1台のFV100に2台のカメラを接続でき、2視野を1台のハードウェアで処理
小型モジュールFV100はインテリジェントカメラやスマートカメラといった一体型製品と異なり、カメラヘッド部が分離されていますので、ロボートアームの先端にカメラを装着する、あるいは狭い空間にカメラを設置するなどが可能です。
FV-finductorのシステム構成図
finductorソフトウェア
CD-ROM で提供されますので、PC にインストールし、そのPC をFV100 とLAN ケーブルで接続して使います。FV100 のパタン登録や動作条件の設定、および画像処理評価などを実行するソフトウェアです。
- 簡単設定、簡単評価
殆どがマウスのみで操作可能です、(一部、パタン名の入力などでキーボードを使用)
- 視覚的にわかりやすい画面
処理結果などをわかりやすく表示。どの程度同じか示すスコアが出力されます。
- サーチをより正確にできる様々な設定
濃淡関係設定:背景状態(コントラスト)が変動した場合にも安定したサーチをすることが出来ます。
輪郭領域設定:登録パターンの必要な部分のみを使用することができ、品種毎の区別を的確に行いたい場合などに効果的です。
必要領域設定:登録パターンの一部のみを重要視することが出来ます。
(欠けの検出などに適しています。)
不要領域設定:登録パターン以外のエッジ点が存在した場合にスコアから減点することが出来ます。(傷検査などに適しています。)
ハードウェア仕様(FV100)
装置 |
外形寸法
(幅×高さ×奥行き) |
55×106×158mm
(コネクタ突起部、スタンド、
DINレールアタッチメント含まず) |
仕様 |
ファンレス、DINレール対応、金属筐体 |
重量 |
750g |
付属品 |
取付金具 |
プロセッサ |
TI製 TMS320DM642 720MHz |
メモリ |
128MB SDRAM |
ファイル装置 |
256MBのminiSDカードを標準添付 ※1 |
映像入力 |
対応カメラ |
東芝テリー製 CS8560D
29(W)×29(H)×26.5(D) mm (突起物含まず) |
コネクタ |
新EIAJ準拠12pin |
チャネル数 |
2ch ※2 |
画像サイズ |
640×480 |
フレームレート |
60fps(プログレッシブ) |
分解能 |
8bit |
外部入出力 |
トリガ入力 |
フォトカプラ絶縁入力×2点 |
ネットワーク |
100BASE-TX(IEEE802.3u)×1点 (RJ-45) |
電源 |
仕様 |
DC+24V±10% 2.5A |
コネクタ |
端子台タイプを標準添付 |
インジケータ |
あり |
スイッチ |
あり |
FG端子 |
あり |
環境条件 |
動作周囲温度 |
0〜40℃ |
動作周囲湿度 |
30〜85%RH |
保存周囲温度 |
-20〜60℃ |
保存周囲湿度 |
95%RH以下 |
RoHS |
対応 |
CE |
対応 |
※1 miniSDカードの取出不可
※2 同時取込不可