FV904は多彩な機能を低コストで実現できるスタンドアロン型の汎用画像処理装置です。ファンレスで耐環境にも優れています。
コンパクトでローコスト
A4サイズのコンパクト筐体、そして低価格。グレイ画像処理も2値画像処理も軽快にこなし、抜群のコストパフォーマンスを発揮するマシンビジョンです。
ユーザプログラムを実行できるフレキシブルマシン
用途に応じたユーザ独自の画像処理プログラムを実行することができます。
プログラムはC言語を使ってWindows-PCとクロスCコンパイラのもとで開発し、実行形式ファイルをFV904のCFカードへコピー(またはダウンロード)することで実行できます。
豊富な機能が揃った画像処理ライブラリ
約800関数を擁する画像処理ライブラリを提供します。画素単位のアクセスができる低次元関数から、GA・ニューラルネットワーク・計算幾何学などの高次元関数まで様々なレベルの関数を用意しており、プログラミング作業の軽減と様々な問題解決を支援します。画像処理の初心者からエキスパートまでが満足できる装置です。※画像処理ライブラリは有償です。
高速な画像処理
SH-4プロセッサ、64bitのメモリバス、そして最適化したソフトウェアにより高速な画像処理を実現しています。
PCカードにデータ保存
記憶媒体はPCカードです。カードは容量の選択ができ、また交換が可能ですから処理の段取り替えも簡単です。Windows互換ファイルシステムを採用しており、PCカードスロット付きPCでファイルコピーや削除もできます。
画像もファイルとしてコピー/保存できますので、エラー発生時の画像を蓄積したり、過去に撮った画像ファイルを読み出して処理することも可能です。
シリアル通信とデジタルI/Oを装備
通信は2チャネルのEIA-232(RS232C)、入出力各々16点のフォトカプラ絶縁型DI/DO、入出力各々4点のTTL/オープンコレクタを標準装備しています。
FV904aでは、インターレースカメラの接続が可能
FV904aはEIA170規格のアナログ標準ビデオインターレースカメラのみが接続できます。ビデオ入力用コネクタはBNCを標準としていますが、12ピンコネクタも選択できます。これにより一般の産業用白黒ビデオカメラのほとんどが接続できます。12ピンコネクタの場合はFV904本体から電源を供給しますのでカメラ側の電源ユニット及び電源ケーブルは不要です。
FV904aでは、カメラ映像の分配が可能
映像入力終端抵抗ON/OFFの切換ができます。これによりカメラの映像信号をT字コネクタで分岐させ、2台のFV904が同じ映像を入力することが可能です。例えばカメラのステージを変えずに1台目のFV904では文字読み取り、同時に2台目では外観検査を行い処理時間を短縮するといった手法が使えます。
FV904pでは、プログレッシブカメラの接続が可能
FV904pはアナログプログレッシブスキャンカメラのみが接続できます。標準速(30fps)と倍速(60fps)のカメラが利用でき、ストロボを使用せずとも高速移動物体を静止画として捕捉できるランダムトリガシャッター機能も利用できます。トリガタイミングは外部信号/内部制御(ソフトウェアプログラム制御)のどちらからでも制御できます。12ピンコネクタ固定です。
高い信頼性をもつハードウェア
冷却用ファンなどの駆動部品は付いていません。メンテナンスフリーの純電子装置です。
小型・軽量ですから取付金具(本体に同梱)にて壁面に取り付けることも可能で組込みに便利です。
便利な標準機能
簡単な画像処理機能が標準装備されています。濃淡画像処理および2値画像処理を手操作で、またはEIA-232を介したコマンド通信で簡単に利用できます。
RoHS対応(予定)
有害物質を含んだ部品・部材は使用していません。装置は環境に優しいRoHS対応です。
なお現時点では書類等が未整備のため暫定対応の状況です。正式対応は今暫くお待ちください。
CE対応品を別途用意
CE規格に対応したFV904ac(FV904aのCE対応品)およびFV904pc(FV904pのCE対応品)を別途用意しておりますので、
ヨーロッパ圏へ輸出するシステムに組み込む場合はこちらをご採用ください。CE規格に対応させるため内部の電源位置を変えていますので、筐体サイズがFV904a/FV904pと比べ少々大きくなります。。
ハードウェア仕様
表示用フレームバッファ領域 |
濃淡映像表示バッファ領域 |
512×480画素×8ビット×1プレーン |
2値映像表示バッファ領域 |
512×480画素×1ビット×1プレーン |
文字・線画表示バッファ領域 |
512×480画素×1ビット×6プレーン |
ウインドウ表示バッファ領域 |
512×480画素×1ビット×1プレーン |
FV904a |
映像入力 |
映像入力チャネル数 |
4チャネル EIA-170準拠(RS-170に同じ) |
入力信号 |
1.0Vp-p/75Ω コンポジットビデオ(75Ω ON/OFF可能) |
水平/垂直同期信号周波数 |
15.734KHz/59.94Hz(2:1インターレース) |
外部同期入力 |
入力チャネル数 |
1チャネル EIA-170準拠(RS-170に同じ) |
入力信号 |
4.0Vp-p/75Ω (75Ω ON/OFF不可) |
水平/垂直同期信号周波数 |
15.734KHz/59.94Hz(2:1インターレース) |
FV904p |
映像入力 |
映像入力チャネル数 |
4チャネル EIA-170準拠(RS-170に同じ) |
入力信号 |
1.0Vp-p/75Ω コンポジットビデオ(75Ω ON/OFF可能) |
水平/垂直同期信号周波数
/サンプリング周波数 |
15.734kHz / 29.97Hz / 12.272725MHz (x 1設定時) |
31.468kHz / 59.94Hz / 24.54545MHz (x 2設定時) |
外部同期入力 |
入力チャネル数 |
1チャネル EIA-170準拠(RS-170に同じ) |
入力信号 |
4.0Vp-p/75Ω (75Ω ON/OFF不可) |
水平/垂直同期信号周波数 |
15.734KHz/59.94Hz(2:1インターレース) |
表示映像出力 |
表示映像出力チャネル数 |
1チャネル EIA-170準拠(RS-170に同じ) |
出力信号 |
1.0Vp-p/75Ω コンポジットビデオ(75Ω ON/OFF不可) |
水平/垂直走査周波数 |
15.734KHz/59.94Hz(2:1インターレース) |
入出力I/F |
EIA-232(RS232C) |
チャネル数 |
2チャネル |
転送スピート |
1,200〜76,800bps |
データビット長等 |
データ長、パリティ、ストップビット長 全て可変 |
フォトカプラ絶縁I/O |
入力16点+1点(割込)、出力16点 |
外部制御入出力 |
リセット・割り込み入力等 |
3点,TTL(負論理) |
汎用入力 |
4点,TTL |
汎用出力 |
4点,オープンコレクタ |
一般事項 |
使用プロセッサ |
HD6417750(SH-4/200MHz) |
メインメモリ |
64MB(DIMM) |
ファイルシステム |
PCカード(PCMCIA-ATA)(Windows互換 FAT16/12ファイルシステム) |
外形寸法 |
300×216.5×65mm(ゴム足含む)
CE対応品FV904ac/pcの場合、350×216.5×86mm(ゴム足含む) |
重量 |
本体(約1.7Kg)+取付金具(約200g) |
電源 |
電圧 |
AC100V〜240V 但し、工場出荷時の動作試験はAC100Vで実施。 |
周波数 |
50/60Hz |
消費電力 |
50VA以下 |
動作環境 |
温度0℃〜40℃ 湿度30〜85%RH以下 結露無きこと |
その他 |
PS/2マウスI/F |
PS/2対応のマウス接続可 |
ストロボ出力 |
1点、オープンコレクタ出力/TTLレベル出力 |