HF-MAC01は、株式会社八洋コンサルタントと株式会社ファーストが共同開発した硬化コンクリートの自動計測装置です。
コンクリートの気泡組織は、コンクリートの耐久性に大きく影響を及ぼすものであり、特に気泡計測装置で得られる空気量、気泡間隔係数は凍結融解に対する抵抗性の指標となるものです。
硬化コンクリートの気泡組織の測定方法はASTM C 457-98「Standard Test method for Microscopical Determination of Parameters of the Air-Void System in Hardened Concrete」にその詳細が規定されています。
しかし、この測定を顕微鏡下で肉眼で行うと、多大な労力と時間を要し、測定者の熟練度や個人誤差が測定値に影響を与えます。
また、市販の自動測定装置では画像処理のために測定面に特殊加工処理を施す必要があります。
HF-MAC01はこれらの問題を解決し、ASTM C 457に準拠したリニアトラバース法による測定を、高精度を維持しながら迅速に行うことを可能とした装置です。
■ASTM C 475に準拠したリニアトラバース法を自動化測定
■測定時間は従来の肉眼による方法の約1/100(2〜3分)
■高精度・個人誤差無し
■骨材中の空隙・エントラップドエアーを識別可能
■画像解析のための測定面加工処理不要
■面積法による測定も可能
■測定時にリアルタイムで解析結果算出
■撮影デジタル画像の保存可能
■CSV形式によるデータ出力 |
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測定原理
HF-MAC01は、画像処理を行う際の気泡認識作業を測定面への光の当て方により生ずる陰影の違いに着目して行っています。この方法によれば測定面の特殊加工処理(樹脂等の埋め込み等)が必要がなく、通常の研磨処理だけで測定することが可能です。 基本的な測定原理は右図に示すようなデジタル画像上の加減法により気泡を認識し、2値化することにより、リニアトラバース法に展開します。 |
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共同開発
〒253-0071 神奈川県茅ヶ崎市荻園2722 |
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〒242-0001 神奈川県大和市下鶴間2791-5 |