WD長く調整可能、視野範囲広い
【概 要】
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70倍でありながら、他のモデルに比べて約3倍広い視野(約15mm)を持ち、 通常の距離では検査が困難なBGA基板の二重構造や障害物がある環境での検査に適しています。
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また、低倍率時にはオプションのバックライトシステム(BL-SYSTEM-01)を使用することで、 スコープの真正面に位置するBGAパッケージの反対側から照明を当てることが可能です。これにより、 BGAボールのフィレット状態・位置ずれ・変形を影絵のようなシルエットとして観察できます。 さらに、内部にブリッジがある場合は、バックライトの光が遮られるため、簡単に確認することができます。
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付属のQFP観察用プリズムを使用すれば、QFPパッケージのリードと基板との半田(はんだ) 接合部をモニター画面で拡大観察できます。ペン感覚で斜めから観察できるため、QFPのリードだけでなく、 コンデンサーやスルーホール側面の観察も可能です。
| カメラ |
200万画素CMOS |
| レンズ |
固定倍率レンズ |
| 倍率 (21インチPCモニター上) |
70倍 |
| 接続 |
パソコン (USB2.0) |
| 対応OS |
Windows 11,10 |
| PCスペック |
※対応OSが正常動作すること |
| ディスプレイ |
HD(1280×720)以上 |
| 付属品 |
BGA観察用プリズム(2mm厚)
QFP観察用プリズム
ビュワーソフト、収納ケース
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BGA観察用プリズムは厚さ2mm(標準),1mm,0.5mmをご用意しています。
【用 途】
- 基板とBGA ボールとの接合状態確認
- BGAボールの変形確認
- 実装の位置ずれ確認
- BGAボール同士のブリッジ確認
- BGA ボールの表面観察
- フラックス残の確認
- BGAパッケージとBGA ボールとの接合確認
- リワークを行った際の仕上がり確認
- 量産前のBGA実装プロファイル設定や実装後の品質確認
- 受託生産のための様々な仕様のBGAパッケージを検査する必要がある場合
- QFPリードの接合状態
- QFOリードの曲がり確認
- BGAボール、QFPリードの接続部分のコプラナリティ検査
- コンデンサーなどの実装部品の接合確認
- スルーホールの側面検査
バックライトシステム BL-SYSTEM-01(オプション)併用での主な用途
- BGAボールのフィレット状態確認
- 実装の位置ずれ確認
- BGAボールの同士のブリッジ確認
- フラックス残の確認
【サンプル画像(クリックすると拡大します)】
観察方法
WD長く調整
観察エリアが広い
バックライト
【オプション(クリックすると拡大します)】
バックライトシステム BL-SYSTEM-01
Backlight System(バックライトシステム)とは
バックライトシステムは、すべてのBGAスコープモデルに対応可能なオプション機構です。
本システムは、ワーク背面に設置し、高輝度バックライトによって背景光を照射することで、 観察対象の輪郭や形状をより鮮明に映し出します。
BGAスコープ × バックライトシステムの併用メリット
バックライトシステムを併用することで、BGAのはんだボール列の配列を明確に確認できます。
異物の混入などにより整列が乱れている場合でも、最前列から最後列までの状態を一目で把握可能です。
さらに、背景からの高輝度バックライトにより、はんだボールの成形状態(形状)をより鮮明に映し出します。
BGAスコープの角度を調整することで、第一列の奥にある列まで確認することができ、検査精度の向上にも貢献します。
特にMS-1000A-LSモデルとの併用がおすすめです。MS-1000A-LSは、他のBGAスコープより焦点距離が長いため、最大限の効果を発揮します。
バックライトシステム BL-SYSTEM-01
バックライトシステムセット内容
- スタンド
- カメラ固定 MS-BL-01(延長アーム)
- バックライトプリズムホルダー
- バックライトプリズム PR-M1(2㎜)
- 光ファイバー
- ライティングボックス